新しい PC に使用していた SSD を流用して Windows 10 をインストールするには

November 10, 2019

目的

元々データディスク(セカンドドライブ)として使っていた SSD を、新しい PC のシステムディスクとしてデータをすべてフォーマットせずに流用する場合の方法です。本来は一旦別の HDD 等にデータを移動しておくべきですが時間がかかるので、データが大きいのと空き容量がまだので既存データを後方に移動して、前方にシステムディスクとしてのパーティション構成を構築します。

データの移動

EaseUS Partition Master Free をインストールします。

このソフトウェアを使うと、パーティションのサイズ変更が可能になります。それで前方に空きが出るようにパーティションを移動変更します。なお予約済みパーティションなどが先頭にあった場合は削除します。

パーティションを構成する

続いて diskpart コマンドを使います。管理者権限で起動した PowerShell などで diskpart を起動します。

UEFI/GPT ベースのハードドライブパーティション を参考に構築します。

パーティション構成は先頭から下記のようにします。

list disk でディスクを一覧します。 select disk 1 で編集するディスクを選択します(ここではディスク1)。
list partition でパーティションを一覧します。この時点でデータパーティションだけ存在するはずです。

ESP システムパーティションの作成

create partition efi size=100 でパーティションを作成します。続けて format quick fs=fat32 label="System" としてフォーマットします。

MSR 予約パーティションの作成

create partition msr size=16 でパーティションを作成します。フォーマットは不要です。

回復ツールパーティションの作成

create partition primary size=768 でパーティションを作成します。続けて format quick fs=ntfs label="Recovery tools" としてフォーマットします。このパーティションは、型 ID: DE94BBA4-06D1-4D40-A16A-BFD50179D6AC を使用する必要があるため set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac" とします。さらにGPT属性に gpt attributes=0x8000000000000001 として 0X8000000000000001 をセットします。

Windows パーティションの作成

create partition primary size でパーティションを作成します。続けて format quick fs=ntfs label="Windows" としてフォーマットします。

Windows 10 のインストール

編集した SSD を装着した新しい PC に対して Windows 10 をインストールします。「カスタム:Windows のみをインストールする」を選択して、インストール場所で先に作った Windows パーティションを選択して進めます。Windows パーティションが C ドライブに、データパーティションが D ドライブとなります。

Windows

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