目的
元々データディスク(セカンドドライブ)として使っていた SSD を、新しい PC のシステムディスクとしてデータをすべてフォーマットせずに流用する場合の方法です。本来は一旦別の HDD 等にデータを移動しておくべきですが時間がかかるので、データが大きいのと空き容量がまだので既存データを後方に移動して、前方にシステムディスクとしてのパーティション構成を構築します。
データの移動
EaseUS Partition Master Free をインストールします。
- EaseUS®公式サイト|無料のパーティション管理ソフト - EaseUS Partition Master Free
- 「EaseUS Partition Master」パーティション編集ソフト - 窓の杜
このソフトウェアを使うと、パーティションのサイズ変更が可能になります。それで前方に空きが出るようにパーティションを移動変更します。なお予約済みパーティションなどが先頭にあった場合は削除します。
パーティションを構成する
続いて diskpart コマンドを使います。管理者権限で起動した PowerShell などで diskpart を起動します。
UEFI/GPT ベースのハードドライブパーティション を参考に構築します。
パーティション構成は先頭から下記のようにします。
- ESP システムパーティション FAT32 100MB
- MSR 予約パーティション RAW 16MB
- 回復ツールパーティション NTFS 768MB
- Windows パーティション NTFS 残り全部
- データパーティション NTFS 元々データ全部
list disk
でディスクを一覧します。 select disk 1
で編集するディスクを選択します(ここではディスク1)。list partition
でパーティションを一覧します。この時点でデータパーティションだけ存在するはずです。
ESP システムパーティションの作成
create partition efi size=100
でパーティションを作成します。続けて format quick fs=fat32 label="System"
としてフォーマットします。
MSR 予約パーティションの作成
create partition msr size=16
でパーティションを作成します。フォーマットは不要です。
回復ツールパーティションの作成
create partition primary size=768
でパーティションを作成します。続けて format quick fs=ntfs label="Recovery tools"
としてフォーマットします。このパーティションは、型 ID: DE94BBA4-06D1-4D40-A16A-BFD50179D6AC を使用する必要があるため set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac"
とします。さらにGPT属性に gpt attributes=0x8000000000000001
として 0X8000000000000001 をセットします。
Windows パーティションの作成
create partition primary size
でパーティションを作成します。続けて format quick fs=ntfs label="Windows"
としてフォーマットします。
Windows 10 のインストール
編集した SSD を装着した新しい PC に対して Windows 10 をインストールします。「カスタム:Windows のみをインストールする」を選択して、インストール場所で先に作った Windows パーティションを選択して進めます。Windows パーティションが C ドライブに、データパーティションが D ドライブとなります。